林芙美子のモダンな朝御飯
林芙美子といえば、『放浪記』、『放浪記』といえば、女優の森光子。森光子といえば、でんぐりがえし?
ベストセラーというものは、大きな影響力があり、広く人に知られる力がありますが、一方で、そのイメージのみが作家の全体を示すもののようにとらえられがちです。
作家とは、いいえ、人間とは、謎あふれる多面体。別の角度から見れば、まったく違った「顔」が見えてくるのです。
雑音満ちるカフェで、汗を拭きながら懸命に働く日本の女性。
その一方、パリの街角をさっそうと歩く素敵な女性、それもまた芙美子のもうひとつの顔であり、魅力なのです。
パリの古書店前での一枚。(1931)
芙美子の朝食は、パンと熱いコーフィー。マーマレードやピーナツバターが好き。とってもモダンです。
料理も好きだったという林芙美子。楽し気に台所に立つ芙美子の姿が見えてくる、そんなエッセイ、林芙美子の朝御飯、調布FMラジオ「神泉薫のことばの扉」2018.4.7放送分アーカイブにて、ぜひお聴きください。
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神泉 薫 プロフィール
中村恵美名義による詩集 『火よ!』(2002 書肆山田) 第8回中原中也賞受賞
神泉薫名義による詩集 『あおい、母』(2012 書肆山田) H24年度茨城文学賞詩部門受賞
☆2017年7月より、調布FM 「神泉薫のことばの扉」毎週土曜日19:15~19:30 ON AIR! 過去放送分アーカイブ どうぞお楽しみください。
神泉薫HP www.shinsenkaoru.com
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