アルチュール・ランボーと中也、永遠に。


19世紀フランスの天才詩人、アルチュール・ランボー。


ランボーと言えば、「永遠」、「永遠」といえば、アルチュール・ランボーと言うぐらい、ランボーの代名詞といえる詩、「永遠」は、 ランボー18歳の時に書いた作品です。


ランボーの、代表作は、『地獄の季節』や『イリュミナシオン』。

17歳から20歳ころまで詩を書き、詩世界は確立されていた印象です。


少年時代から、才能豊かでしたが、母親がとても厳しく、ラテン語の暗唱をひとつでも間違えると夕食を取り上げられた! スパルタ教育のもとに育ちました。


厳しさゆえ、自由を求めて家出を繰り返します。その試行錯誤の中で、早熟の才能は花開き、詩「永遠」を書きつづったのでしょう。


また、日本のランボーといわれた中原中也が、この詩「永遠」を訳しており、独特の中也節で読み手、聴き手を魅了します。


中也は、東大仏文で学んだ、批評家の小林秀雄の影響などから、アテネ・フランセへ通ってフランス語を習得、東京外国語学校専修科でも、フランス語を熱心に学びました。


中也とランボー、ふたりに共通するのは、早熟で早世。まるで、一瞬で消える流れ星みたいな人生を送った詩人たちです。


みなさんは、「永遠」ということば。どんなときに、どんな瞬間に感じるでしょうか。


とても美しい景色、風景を見たとき、幸せを感じたとき、かなしみの底にある時、「時間」が止まっている時、でしょうか?


どんな「永遠」を、夢見ますか?


調布FMラジオ「神泉薫のことばの扉」放送分アーカイブにて、ランボーの詩「永遠」、中原中也訳、ぜひ聴いてみて下さいね!


詩人・作家 神泉 薫(Kaoru Shinsen)のブログ ~言の華~

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