【新しい春へ~渋谷文芸食堂・こども食堂開催No.9】
桜の花びらがつぼみの中でそっと身をひそめる3月。
出会いと別れの季節ですね。
3月8日(土)、恵比寿・景丘の家にて、渋谷文芸食堂・こども食堂No.9、楽しく開催いたしました。
今回は、8組・16名の保護者の皆様、子どもさんたちが遊びにいらしてくれました。
いつも来てくださる親子さんたちに加えて、飛び入り参加の方々もテーブルを囲んで下さり、これまでの開催で最もにぎやかな回となりました。
今月の図書コーナー、テーマは、「春」。
表紙から新鮮な扉が開いていくような一冊一冊がテーブルに並び、
華やぐ季節を寿ぐよう。やがて来る春が待ち遠しくなりました。
そして、メインのごはん。
今回は、いつも参加してくださるボランティアさんのご協力、素敵なアイデアを得て
以下のメニューとなりました。
◎カレー(ごはん&ナン)
◎レタスと海藻とツナのサラダ
◎フルーツ(イチゴ&キウイ)
飛び入りにサラダ!も加わり、ごはんもにぎやかに☆彡
カレーに入れるにんじんは春らしく、お花のかたちにしました。
「いただきます」の前に読んだ詩は、
まど・みちおの「さくらの はなびら」。(『ポケット詩集』童話屋より)
さくらの はなびら
えだを はなれて
ひとひら
さくらの はなびらが
じめんに たどりついた
いま おわったのだ
そして はじまったのだ
ひとつの ことが
さくらに とって
いや ちきゅうに とって
うちゅうに とって
あたりまえすぎる
ひとつの ことが
かけがえのない
ひとつの ことが
いつも遊びに来てくれたお子さんたち。
会うたびに背が伸びて、かわいい笑顔を見せてくれました。
2024年度、渋谷文芸食堂・こども食堂、最後の開催、スタッフ、ボランティアさん、見学にいらしてくださった方、みんなでテーブルに並んだ春の本たちを囲みました。
3月8日は、ミモザの日、花言葉は「感謝」。
そんな日にふさわしい開催となりました。
2024年7月にスタートしました渋谷文芸食堂・こども食堂、
おいしいごはんのご提供と楽しいことば体験の場を作ることを大切に運営して参りました。
ページをめくり、スプーンを頬張るこどもさんたちの笑顔、ことばの温もり。
運営スタッフのみなさん、いつも快くお力を下さいましたボランティアのみなさん、景丘の家のスタッフのみなさん、たくさんの温かな手に支えられて活動できましたこと、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
まど・みちおのことばのように、ひとつの終わりから再び
新たな春が始まりますように。
いま おわったのだ
そして はじまったのだ
かけがえのない
ひとつの ことが
0コメント