【今夜は、R.カーソン『センス・オブ・ワンダー』を～調布FM「神泉薫 Semaison 言葉の庭へ」】

秋の風を少し感じられるようになりました。

しかしながら、台風１９号の被害に深く心が痛みます。

どうか一日も早く、被災されたみなさまに、穏やかな日常が戻りますように。

今夜放送の「神泉薫　Semaison スメゾン 言葉の庭へ」では、レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』（上遠恵子訳　新潮社）をご紹介します。

アメリカの作家、海洋生物学者であったカーソンの、美しいラストメッセージ。

「センス・オブ・ワンダー」＝「神秘さや不思議さに目を瞠る感性」は、その感性を子どもたちにずっと持ち続けてほしいという願いを込めて、書き残されました。

最近話題になった、スウェーデンの１６歳の環境活動家、グレタ・トウーンベリさんの発言（国連気候行動サミット）が記憶に残ります。「私たちは大絶滅の始まりにいる。大人たちは、お金の話、経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。」と。

多くの自然災害を目の当たりにする今、地球、自然、海から贈られるメッセージに敏感であったカーソンのことばに、今、耳を傾けることが、大切なことではないか、と改めて思います。

そして、お送りする詩は、カーソンへのオマージュとして書かれた詩、神泉薫「地上の世界との和解はまだ」（『あおい、母』（書肆山田））です。

夜のひととき、お聴き頂けたらうれしいです。

どうぞ宜しくお願い致します。