【今夜の一冊☆アンデルセン『絵のない絵本』~調布FM「神泉 薫 Semaison 言葉の庭へ」】


今日は久しぶりに、夏空の青がまぶしく映ります。

さわやかな風を感じる一日ですね。


毎週木曜日放送のラジオ番組のお知らせです。


「神泉薫 Semaison スメゾン 言葉の庭へ」


スメゾンとは、フランス語で種まきを意味します。

人と人、人とことばを結んでゆく「ことばの種まき」をテーマに

読みつがれゆく本のご紹介、そして、詩の世界をお送りしています。


今夜ご紹介する一冊は、

ハンス・クリスチャン・アンデルセン作・川崎芳隆訳『絵のない絵本』

(角川文庫/1950)。


19世紀を代表する、デンマークの童話作家、詩人アンデルセンの作品。


代表作は、『人魚姫』『みにくいアヒルの子』『マッチ売りの少女』など、

数多くの記憶に残る童話があります。


『アナと雪の女王』の原作となった『雪の女王』もアンデルセン作品ですね。

また、出世作となった小説『即興詩人』は、文豪、森鴎外が翻訳しています。


世界の童話といえばアンデルセンを思い浮かべますが、

物語の中に、どこか存在の哀しみがあるところが印象深いのです。


『絵のない絵本』は、きらめく万華鏡をのぞくような、詩的な物語。


ある晩、都会の屋根裏で暮らすひとりぼっちの貧しい絵描きが

窓から煙突をながめていると、月が語りかけてきます。


「僕の話を絵にしてみたら」


煌々と光る月が話す物語が、第一夜から第三十三夜まで

ゆっくりと、綴られてゆきます。


絵のない絵本というタイトルとは裏腹に

色鮮やかなイメージが豊かに広がる一冊です。




そして、お送りする詩は、

立原道造の「優しき歌」


どうぞ、柔らかな耳を傾けて下さいますように!


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【調布FM聴取方法】


♦「神泉薫 Semaison  言葉の庭へ」

毎週木曜日 22:45〜23:00 ON AIR!


♦放送局 調布FM 83.8MHz

[受信可能エリアは、調布市と狛江市、および両市の周辺地域である狛江市、および両市の周辺地域である三鷹市、世田谷区、稲城市、府中市、小金井市、武蔵野市、神奈川県川崎市多摩区の各一部]


♦エリア外の方は、PC、スマートフォン、アイフォンがあれば全国でお聴き頂けます。


♦エリア外の聴取方法

PCからは

・リッスンラジオ(http://listenradio.jp/

→全国のラジオ局→調布FM

・サイマルラジオ(http://www.simulradio.info/

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♦スマートフォン、アイフォンからは、

リッスンラジオアプリをインストール(無料)し、全国のラジオ局より、調布FMを選択

【android】

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【iPhone】

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