【「本」という贈り物☆ジル・ボム『そらいろ男爵』】


11月になりましたね。

今年も残り、2か月!

月日の経つのは早いものです。

皆さま、お元気でお過ごしでしょうか?


今夜放送のラジオ番組のお知らせを♪


調布FM「神泉薫 Semaison スメゾン 言葉の庭へ 第2章」

スメゾンとは、フランス語で種まきを意味します。


人と人、人とことばを結んでゆく「ことばの種まき」をテーマに

読みつがれゆく本のご紹介、そして、詩の世界をお送りしていく番組です。


リニューアル、第2章では、児童文学作品や、絵本や制作に携わる方々の本など、

子どもたちの心や世界に光を灯す本たちをご紹介しています。


今夜ご紹介する一冊は、

ジル・ボム 文 ティエリー・デデュー 絵 中島 さおり 訳

『そらいろ男爵』(主婦の友社/2015)



この絵本は、第一次世界大戦開戦から100年目にあたる

2014年にフランスで刊行され、すぐれた児童書に贈られる

「サン=テグジュペリ賞」(絵本部門 2014)を受賞しました。


そろいろに塗ったお気に入りの飛行機で、

鳥をながめていた

そらいろ男爵。

ある時、地上では戦争がはじまりました。

そらいろ男爵は、爆弾の代わりに

さまざまな「本」を投下して、兵士たちの戦いの手を止めます。

武器よりもことばを。


そらいろ男爵の存在を、

今こそ見つめなおす必要があるのではないでしょうか?


「本の力」「ことばの力」が平和をもたらすことを教えてくれる

心温まる作品です。


私の詩作品、第3詩集『あおい、母』より、「対話を」の朗読もお楽しみください。


そして、詩の朗読のコーナー

お送りする詩は

北原白秋の「秋の日」。


週末の夜のひととき、20:45~21:00の15分間、

どうぞおつき合いくださいね!



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★新しい本を出版しました★


神泉薫エッセイ集『光の小箱』(七月堂)


「子どもの時間」をテーマとした一冊、好評発売中です。


ぜひ、お手元に☆彡


詩人・作家 神泉 薫(Kaoru Shinsen)のブログ ~言の華~

「ことばを贈る 言葉を届ける コトノハの種まきを」 時代と共に「ことば」を耕します。