【ひなぎくの丘から☆バージニア・リー・バートン『ちいさいおうち』】



師走、吐く息も白く寒くなってきました。

皆さま、お元気でお過ごしでしょうか?


調布FM「神泉薫 Semaison スメゾン 言葉の庭へ 第2章」

今夜放送、ラジオ番組のお知らせを♪


スメゾンとは、フランス語で種まきを意味します。

人と人、人とことばを結んでゆく「ことばの種まき」をテーマに

読みつがれゆく本のご紹介、そして、詩の世界をお送りしていく番組です。


今夜ご紹介する一冊は、

バージニア・リー・バートン文・絵 石井桃子訳『ちいさいおうち』(岩波書店/1954)。



『ちいさいおうち』は、アメリカの絵本作家、バージニア・リー・バートンの絵本作品。

先週ご紹介した石井桃子さんの翻訳、優しく詩情豊かなことばの響きが魅力的な一冊です。


バートン作品には、他にも、『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』、『せいめいのれきし』など、素晴らしい作品が残されています。


「ちいさいおうち」が主人公の物語。

ひなぎくの花が咲き、りんごの実がなる美しい自然のなかで、

心穏やかに暮らす彼女の視点から物語が展開されてゆきます。


やがて、街の開発とともに、四季がわからない日々へ。

「ちいさいおうち」は、とまどいを覚えます。

自然の豊かさとは何か、改めて考えさせられる作品です。


そして、

詩の朗読のコーナー

お送りする詩は

北原白秋の「パンとばら」。


今年最後の放送となります。

耳を傾けてくださるリスナーの皆さまへ

感謝を込めてお届けします。


どうぞおつき合いくださいね!



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★新しい本を出版しました★


神泉薫エッセイ集『光の小箱』(七月堂)


「子どもの時間」をテーマとした一冊、好評発売中です♪



詩人・作家 神泉 薫(Kaoru Shinsen)のブログ ~言の華~

「ことばを贈る 言葉を届ける コトノハの種まきを」 時代と共に「ことば」を耕します。