壱万円札の顔は、イソップ物語を訳す。


 一万円札の顔、福澤諭吉。


 いつも身近に見ているお札の顔、諭吉の仕事といえば、『学問のすすめ』を書いた人、慶応義塾の創始者、という教科書で学んだイメージが強いかと思います。


 諭吉は、実は、大人向けのものだけでなく、子供向けの著作も多く手掛けているのです。


 みなさんも良くご存じの『イソップ物語』。諭吉は、その翻訳をいち早く日本の子どもたちに向けて届けているのです。


 『イソップ物語』、なかでも、北風と太陽の力比べのお話、「北風とお日さま」「北風と太陽」などのタイトルで、一度は童話集や絵本で呼んだことがあるのではないでしょうか。


 諭吉の由緒正しい雰囲気の「風と日輪と旅人のこと」、タイトルの付け方も、時代を感じさせますが、諭吉のくちびるからこぼれ落ちる、お話。想像してみると、明日から、一万円札の印象が変わるかもしれません。


 諭吉が贈る「風と日輪と旅人のこと」、調布FM「神泉薫のことばの扉」放送分アーカイブにて聴いてみませんか?

 

詩人・作家 神泉 薫(Kaoru Shinsen)のブログ ~言の華~

「ことばを贈る 言葉を届ける コトノハの種まきを」 時代と共に「ことば」を耕します。