夢みたものは、愛それとも、甘いぜんざい?
甘いマスクの詩人、立原道造。王子様のようなロマンティックな雰囲気ですね。
詩人、立原道造は、東京日本橋に生まれた詩人で、結核で24歳という若さで天に召されました。
四季派の詩人で、ソネット形式の詩をたくさん書いた人です。ソネット形式というのは、4,4,3,3の合計14行からなる定型詩、とても、メロディアスです。
そして、立原は、詩人の顔と、もうひとつの顔を持っていました。建築家だったんです。ヒヤシンスハウスという小さな山荘や、浅間山の麓一帯を使った芸術家コロニイの建築群、美術館や図書館、音楽堂、などを設計しています。
東京生まれの東京育ちですが、山が好きだったようです。牧歌的な理想郷を描いた詩の風景には、山への愛や夢が見えてきます。
また、もうひとつ、立原が好きだったもの、それは、甘いもの。大の甘党でした。
親友と古本屋巡りをして、一休みするとき、よく甘味処に入ったそうです。細身の体からは想像できませんが、立原は、ぜんざいを3杯も食べたとか。
立原の詩のイメージとはまた違って、親しみが持てますね。
詩人、立原道造の詩と人生、調布FM「神泉薫のことばの扉」放送分アーカイブで聴いてみてくださいね!
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