【愛と光を届ける少女~今夜の一冊☆J・シュピーリ『ハイジ』】


まっさらな白い雪が地上を覆う朝。

早春の足音が待ち遠しいです。


皆さま、お元気でお過ごしでしょうか?


昨年4月よりスタートした番組、四つの季節をリスナーの皆さんと共に歩んで

今夜、最終回です。


調布FM「神泉薫 Semaison スメゾン 言葉の庭へ 第2章」

スメゾンとは、フランス語で種まきを意味します。


人と人、人とことばを結んでゆく「ことばの種まき」をテーマに

読みつがれゆく本のご紹介、そして、詩の世界をお送りしていく番組です。


リニューアル、第2章では、児童文学作品や、絵本や制作に携わる方々の本など、

子どもたちの心や世界に光を灯す本たちをご紹介しています。


今夜ご紹介する一冊は、

J・シュピーリ 作 矢川澄子 訳 パウル・ハイ 画

『ハイジ』(上・下)(福音館文庫/2003)



古くから親しまれている名作童話、ハイジ。

美しいアルプスの自然にかこまれて

純粋な心の優しさを、わけへだてなく周りの人々へとふりまく

ひとりの少女の成長の物語です。


ことばを読むことを覚えたハイジが

やぎ番のペーターと暮らす盲目のおばあさんに

古い歌を読み聞かせる場面、

闇の中に光が灯るように、おばあさんの心に光が射し込む瞬間のページには

思わず涙を誘われます。



そして、詩の朗読のコーナー

お送りする詩は

北原白秋の「お花のアーチ」。


週末の夜のひととき、20:45~21:00の15分間、

どうぞおつき合いください。


1年間のご愛聴に、心より感謝を!



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★新しい本を出版しました★


神泉薫エッセイ集『光の小箱』(七月堂)


「子どもの時間」をテーマとした一冊、好評発売中です。

ぜひ、お手元に☆彡


詩人・作家 神泉 薫(Kaoru Shinsen)のブログ ~言の華~

「ことばを贈る 言葉を届ける コトノハの種まきを」 時代と共に「ことば」を耕します。