【神泉薫朗読会・Semaison スメゾン/2019/5/25のお知らせ】
桜が満開、今日は柔らかい陽射しが温かいですね。
桜の開花に導かれるように、新詩集『白であるから』(七月堂)が、誕生しました。
心新たに、次の一歩へ歩んでいきたいと思います。
先日新しい元号「令和」が発表されましたね。
元号も変わり、世界の景色も新たになる、5月。
神泉薫主宰の朗読&トークの会を開きます。
朗読会のタイトルは、“Semaison”(スメゾン)散種。
フランス語で種まきを意味します。
このことばは、スイスの詩人、フィリップ・ジャコテの作品に由来します。
ジャコテの詩は、窓辺から射す冬の光のように、美しいポエジーに満ちています。
ジャコテの散文集『散種(スメゾン)、手帖 1954-79年』の冒頭には、
こんなことばが書かれています。
「自己への執着は、生の不透明さを増す。真に自己を忘れる瞬間(とき)、すべてのスクリーンは次々に透明になる、その結果、視線のとどく限り、奥底までも明るさが見える、同時にもはや全く重さはなくなる。かくして、魂は鳥に変わる」(フィリップ・ジャコテ著/後藤信幸訳『無知なる者』(国文社)より引用)
詩を書く行為のさなかにある、「私」という存在を忘れる、
真に集中した瞬間を表した文章ですが
私も、詩を書いているとき、今ここから離れ広い空間へと解放されていく
大いなる自由を感じる瞬間があります。
何かに夢中になり、心が自由にはばたくとき、人はみな、今ここに生きて在ることに
大きな喜びと充実を感じるのではないでしょうか?
私は、“Semaison”ということばの内にひそむ、芽生え育つであろう
言の葉の力に深く魅了されてきました。
植物の種はみな、つねに光へ向かって一心にその芽を伸ばしていきます。
2019年4月、中村恵美から神泉薫へ筆名を変えて10年。
詩人として一つの節目を迎えます。
未知の可能性に満ちた「種まき」をテーマに、人と人、人とことば、ことばと場をつなぐ
時空間の創造を試みます。
みなさまのご来場を、心よりお待ちしております。
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【日時】 2019年5月25日(土)
15:30~17:00
(開場:15:15)
【会場】 #YOLO 東急東横線都立大学前徒歩1分
〒152-0032
東京都目黒区平町1-26-18 第一ベルハウス506号室
【入場料】 1500円
【定員】 15名
【お申込み】 神泉薫HP https://www.shinsenkaoru.com/contact
コンタクトフォームよりお願い致します。
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