【祝✰試論集『十三人の詩徒』(七月堂)出版しました!】


秋の光に包まれて

新しい本が誕生しました。


試論集『十三人の詩徒』(定価1800円、税込1980円)
七月堂さんより上梓いたしました。

 

日本の近・現代の詩人、十三人の詩人たちの詩と人生を見つめた論考です。

表紙は、詩人たちの屹立する姿、詩の歴史が重なってゆくイメージで

デザインして頂きました。


取り上げた詩人たちは、


与謝野晶子、田村隆一、永瀬清子、

吉岡実、左川ちか、北原白秋、

八木重吉、草野心平、金子光晴、小熊秀雄、

多田智満子、稲葉真弓、那珂太郎


池田康氏編集・発行の詩誌、詩と音楽のための「洪水」に連載させて頂いたエッセイに、

加筆修正をし、聲の記憶を持つ二人の詩人、稲葉真弓氏、那珂太郎氏の章を加えて一冊としました。


出版を検討し始めていた2020年、年明けから春、

未曾有のコロナ禍が世界を襲いました。

いまだ明けないパンデミックの中、詩や文学に出来ることは何か、

私なりに考える日々が続きました。


歴史を振り返れば、個の力では避けることのできない戦争や震災、

時代の様々な制約と向き合い、自己の生と向き合い、

詩を志し、作品を生み出し続けた詩人たちがいました。


それらの詩作品と人生を見つめることで、

今を生きる力を受け取れるのではないか。


雑誌連載のきっかけは、東日本大震災の衝撃からでした。

いまだ続く余震、現在のコロナ禍における事象の揺さぶりを見つめ、

私たちの日々の痛みを超えてゆく、「ことばの力」を追いました。


初めて手掛けた散文の本です。

私にとって感慨深い作品となりました。


ことばの力、豊かさ、詩人たちの魅力がつまった一冊です。


詩に興味がある方、詩を書いてみたい方、

ぜひ、手に取ってみて下さい。


この一冊、そして詩のことばたちが

必要な人の元へと、羽ばたいていきますように。


詩人・作家 神泉 薫(Kaoru Shinsen)のブログ ~言の華~

「ことばを贈る 言葉を届ける コトノハの種まきを」 時代と共に「ことば」を耕します。